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総重量データ
赤カートリッジで作成を始めた初期段階では18.56gにもなりましたが、ゼンマイのカートリッジをカスタマイズ、出力特性を変える事で軽量化と安定走行を実現することができました
フロント・ローラー
出力特性を変えられたと言っても別な課題も残っていました。ゼンマイの全高が高く、後軸直上にバネ室がある構造は排除できない不安定要素。中段をダブル化したトリプル・ローラーで安定性を向上させました(改造史上、初の試み)
リヤ・ローラー
前輪が持ち上がる挙動を強制排除するためにキーチェーン・フックを加工してローラー・ベースに装着しました。安定走行を確保する上で最も肝となった対処作業で効果絶大、癖になりそう(笑)
カートリッジの分解
カートリッジの分解は簡単で下にある窪みにピンセット等を差し込んでこじ開けるだけです。運良く黄色と赤は互換性があったので、今回の変更ができました
内部ギアの組み合わせ
最終的に選んだ組み合わせは上を赤、下を黄色の組み合わせでした。ギアを入れ替えている事が一目で判るようにカートリッジの組み合わせも2色にしました
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TOYOTA / 2000GT
Perfect Engine - Mixed Cartridge
チョロQのゼンマイの中でも異色の存在、パーフェクト・エンジン
脱着式カートリッジの交換でゼンマイの特性を変えられるのが特徴
カートリッジは色分けされ、の3種類が用意されています
赤カートリッジは短距離高速型、大きく重いゼンマイながら加速力抜群
ダッシュ力の強い軽量ゼンマイであるRSマグナムに近い性能を有しており
コース長によっては直線勝負で最強とも言える魅力的なパワー・ソースです
これをカーブを含むコースで安定的に走らせるのは非常に困難を極めました

作成当初は簡単に前輪が持ち上がるパワー抑制対策でウェイト調整
前輪荷重を上げる重量増しで総重量18.56gにもなるヘビー・ウェイト

それでも安定走行には至らず、走る度に不安定な挙動が出ていました
コースを逸脱したりカーブで横向きに転倒するなどジャジャ馬ぶり全開
考えてみるとRSマグナムもカーブを含むコースでは似たような物でした

最終的にローラーのセッティングで安定走行を実現するのは非現実的
そう結論した後に選んだ手段はカートリッジ自体のカスタマイズでした

赤カートリッジを止めて黄色のカートリッジに変更してみたのですが
走行初期のパワーの出方が殆ど同じで不安定な挙動が全く消えてくれず
カートリッジを分解、赤と黄色の混合にして良いバランスが取れました

カートリッジ内部のギアの組み合わせ変更は今回初の試みだったのですが
ブルー・ギアは他のどのギアとの組み合わせでも全く機能できませんでした

今回は上が赤、下が黄色の組み合わせを選択することになりましたが
その逆、上を黄色で下を赤にした組み合わせでも似たような走りでした
その場合は僅かに初期加速が強くなって、走行距離が若干短くなりました

過去にパーフェクト・エンジンをパワー・ソースとした改造はいくつかあり
そのひとつがこちらのNSXで、カスタマブル4WDのシャーシを使っています
パーフェクト・エンジンの強過ぎるくらいのトルクを効率良く生かす一つの方法
と思っていましたが、これもイエロー・カートリッジまでが限界だったんですよね
実際の所、レッド・カートリッジは直線バトル専用と考えた方が間違いなさそうです
TOYOTA 2000GT関連記事 → 初期段階 〜 暫定安定版
絶対的安定と走りの性能を両立できず、引き出しサーキットから撤退 〜 直線バトル専用マシーンに変更

先述のとおり色々と試行錯誤の末、とりあえずは安定走行を確保できたものの、改造スピードMADの出現でトップ5からランク落ちしました。 ならば更なる進化を・・・と行くべきなんでしょうが、このゼンマイの素性を改めて考えた時に期待する成果は見込めないと判断、つまり諦めました。 元々が大径のオフロード・タイヤを難なく動かすための動力、通常のタイヤで初期加速を制御するには余りにもパワーが過大。 それを抑制する事を優先すると総合的な性能が悪化してしまう。 また、ゼンマイのバネ室が後軸直上にあるので前輪が浮き易い、加えてバネ室の位置が通常のゼンマイより高い位置にあるので左右に振られる設定のカーブコース・レイアウトを攻略するには致命的な重心高・・・ それらを考えると現実的な解決策は無いと判断せざるを得ませんでした。

そんな訳で、生き残る道は直線バトル専用マシーンしか無いとなって仕上がったのが画像の状態です。 幾度となく固定ネジの付け外しを行ったのでネジ受けがバカになってボンネットを突き抜ける長いネジ(ミニ四駆の部品)を使う事になりました。 クリアー系のボディはネジ受け部分に亀裂も入り易いので強く締め付けないようにしているんですが、それでも駄目ですね。まいるな、ホント。。。

この状態が最良だとはとても思えない笑っちゃう姿ですが、何が何でも前輪を浮かせないぜと言うさんざん苦しめられたそれに恨みを晴らす事が最優先(笑)になりました。 ここまでやると流石に発進時のウィリーは発生しませんが、前輪を4輪にすると金属シャフトの重量で加速が鈍るので珍しくプラ・ホイールを使って走行抵抗軽減を行いました。

ローラーは標準より大径のカスタマブル・パーツを使用、コース内で車体が左右に動くのを抑制しています。 横にズレる分だけでもロスだと思いますが、一番避けたいのはコースの壁にぶつかると、ぶつかる毎にゼンマイ・パワーを消耗してしまう=ブレーキを掛けるに等しいと見られる事から壁への衝突を最小限にする必要性を感じて行いました。

後の試行で判明したのはカーブを含むコースであれだけ言う事を聞かなかったこのゼンマイ、直線だけならパワーを持て余すほどでも無く、前輪を2つも装備しなくても普通に走れました。このゼンマイの最大の難点は全高とバネ室の位置にある事を思わせる結果でした。