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K's Works って何?
簡単に述べると息子君の行った改造。名前をローマ字に置き換えた時、最初に来るのが【K】なのでカッコつけて命名(笑)
直線バトル専用 RX-7 総重量
ローラー・パーツを使わないこの仕様は総重量軽減に大きく寄与、息子君のこの発想は走行性能を高める有効な手段のひとつになる事を走りで証明しました
変更点と関連する重量データ
ボディの変更と軽量化
未改造ボディ 3.42g ⇒ 改造ボディ 3.19g
シャーシの変更
改造シャーシ 1.34g ⇒ ノーマル 1.67g
タイラップ使用量の削減
2枚重ね部をシングル化 ⇒ 0.16g 軽量化
駆動輪のホイール変更
0.27g x2 ⇒ 0.29g x2
以上による総重量の変更
差し引きトータルで ⇒ 0.02g 軽量化
ゼンマイの固定度アップ作業
ゼンマイ両サイドの隙間はシャーシ側の作業(右の写真)で行い、前後の隙間はゼンマイの後端に透明梱包材を貼り付けてゼンマイ本体がシャーシの中で動く要素を排除、パワーを余すところ無く車軸に伝える環境を作って動力伝達ロスをカットします
基本構造を見直した部分
前輪の浮き上がりを抑止する後端下部のタイラップはコイン・ホルダー部分との空間があり、その穴埋めとしてスポンジ・テープを追加しました。オリジナルはこの部分のタイラップを上下から挟み込む構造にして変形を抑えていましたが、今回の方法に置き換えて軽量化と走行安定性を両立しました
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MAZDA / RX-7
K's Works Remake
 

直線バトル頂上決戦の王者、高橋啓介バージョンのシャーシ・セッティングは
私では無くて息子君の発想で作られたそれをリメイクして復活させた物です
基本部分は踏襲、細かい部分で小変更を加えてバトル戦線に復帰しました

シャーシに両面テープで貼り付けたパーツはタイラップ・ベルトです
軽量で適度な硬さがあり、自由な形に切り出すことができるので便利

車軸は前後共にナロー化、金属部品の軽量化で動力性能向上の思想
この当時は私も共通の認識でしたが今は前輪に関してのみ有効と判断
後輪はパワーに比して絶対荷重が不足気味の懸念があるので懐疑的です

ご注目頂きたいのはゼンマイの固定爪直近、両サイドにあるガイド部分です
内側に切り出したタイラップを両面テープで貼り付け過大な隙間の解消作業
重量増となりますがゼンマイ本体の遊びを無くしパワー・ロスを大幅に軽減
サイズが大きいMAD系が装着できるシャーシの場合、必須作業化しています

引き出しサーキットで無敵の雨宮号と直線バトル王者になった啓介号
息子君も一時期はFDにぞっこんの時期があり、ベースはRX-7でした

今回のリメイクが無ければ別な仕様がトップでしたがこれには勝てない
やはり一目置かざるを得ないセッティングを葬り去るのは余りに惜しい
そんな訳でリメイク作業に取り掛かった親子バトルの記念碑的仕様です

K's Works と銘うったそれを完全オリジナルで再現するのが当初の目標でした。使われている改造ゼンマイと切り出したタイラップ・パーツの形状こそ元のままですが、戦線に戻るにあたっては更なる性能向上無くしては厳しいと言える戦況の変化がありました。中々勝てないでいた私のマシーンは形を変えて同等以上に進化していたからです。アップ・ダウンのある引き出しサーキットと違い、直線バトルは軽量であればあるほど高い速度を得られる傾向が強い事から、先ずは軽量化をどう進めるか・・・・しかし、様々な課題が見えてきました
オリジナルはボディの加工を嫌い、シャーシのみで徹底的に軽量化を行っていました。ボディは一切いじりたくないと思う程にシルバーの車体を気に入っていたからではないかと思いますが、余裕とも言えるその戦略に一泡吹かすのは容易ではありませんでした。リベンジをするべくボディを軽くしただけでは勝てず、後輪車軸を通常より長くて重いタルガのS13シルビアの物に変更。ボンネット半分程度の僅差ながら、やっと勝つ事ができた経緯があります。その事があって駆動輪の車軸は軽量化よりも重量増しの方が性能向上につながる気がしています
オリジナルの後輪車軸ナロー化はそれを前提にすると更なる性能向上を目指す上で不利な選択だと思いました。一方で少しでもオリジナルを尊重したいという気持ちもあり、車軸では無くホイールの重量を重くする事で帳尻を合わせる事にしました。古いチョロQで使われているロンシャンXR-4風のホイールが更に重い事を発見。回転ブレの少なさを優先し左右で違う色になってしまいましたが最終的には冒頭の写真にあるように艶消しの黒で塗装、リム部分のみ塗装を落としました。前輪も同様の作業を行い、前後のデザイン違いによる違和感を減らしています
そして別な問題が発覚。軽量化されたシャーシを継続利用するのは難しいことが判りました。オリジナルはシャーシ各所でローダウン化の為の改造も行っていたのですが、車体前方から見ると運転席側が微妙に低く、僅かながら前輪がホイール・ハウスに干渉していました。これを修正するのはかなり大変なので未加工のシャーシを使う事にして前輪のナロー化に合わせて車軸受け部分の突起を削り落とすだけに留めました。トータルでは軽くできると予想していたので亀裂発生や折損の確率が高いクリアー・シャーシの軽量化は避けました
ボディの選択はオリジナルが新金型のRX-7だったので車種を合わせる事にしました。大幅な軽量化を達成したボディで圧倒的な優位を目指して当初はらき☆すたバージョンのボディで作成しました。しかし、MAD系のゼンマイに合わせて刳り貫いたフロント・ウインドウの開口部がどう見てもイマイチで納得できず、若干の軽量化とボディ側でローダウンになる改造を施した高橋啓介バージョンのボディに変更しました
最終的に殆どオリジナルと変わらない重量になってしまいましたが、元の最速王者に対して後巻きスタートで車両2台分以上の差でゴールしました。駆動輪の重量増しが効いたものと思いますが充分に余裕勝ちの状況。とにかく機能的な面ではオリジナルが持つ可能性を上手く引き出せたのでその点では満足しています。今回は見送ったシャーシの軽量化が更なる性能向上を目指す必要に迫られた時のマージンとして余裕を残している状況だとも言え、今後が楽しみな一台になってくれました。なんだかんだ言っても親バカである事は否めませんけど (^_^;)


2014.02.21 - NSX / Twin Engine Ver.4 * Remake に敗退してしまいました


そして....タイラップによるパワー制御には限界がありました

超・軽量ボディでの試走で判明した限界

色々とテストしている中、1.66gの超・軽量ボディを載せて走らせてみました。結果は過去最高速、赤羽オフ会のレースでも0.5秒台中盤には入れるのではないかとレースご担当のAさんにコメントを頂きました。この結果を出す前は記事中にあるタイラップを装着したままで挑戦したのですが、パワーに負けてそっくり返るばかりでした。止む無く即席で1ミリ厚のプラ板を代用して再挑戦。危なげなく、無事に走行する事ができました。結論としてはタイラップ装着によるパワー制御には限界があり、軽量化を極限に進めたボディでは耐えられない事が判りました。詰まるところ、タイラップで何とかなっているようでは性能限界を出し切っていないと言えそうです。それにしても、26km台で走らせているAさんは凄いを通り越して平伏すまでありますね。己の限界とレベルの低さを思い知りましたです。