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SUZUKI / CARRY TRACK
Mr. Donut ChoroQ
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外観に似合わない性能、軽トラなのに速い!それは1つの目標でした
何だか良くわからない目標ですが、クールなスポーツ・カーが速く走るのは現実世界では当たり前。軽トラがスポーツ・カーに勝てないのも当たり前。でも、ミニカーの世界は自由ですから、フィクション映画みたいな有り得ないケースがあっても楽しいんじゃないか。もし、作れるものなら作ってみたいと言う思いを持ち続けていました。そして、遂にそれが実現。過去に無い新しい手法も取り入れてフラット・コース外周特化型として充分な性能を出す事ができました。

新たな手法・第一はカスタマブル用リヤ・ローラーバンパーを前部に使用。ビスとナットでガッチリとボディに固定、両面テープ等による固定よりも安定性の向上を期待。新たな手法・第二としては助手席側のローラーに若干のスラスト角をつけています。乗用車では試していませんが、全高が高いボディでは有効性が高いだろうと期待しました。スラストはバンパーをドライヤーで熱して変形させて実現。新たな手法・第三は車体中央・下部に固定したプラ板。ホイール・ベースが長いシャーシは角度のキツいカーブで後輪がコースに接触して最悪はコース・アウト、良くても極端な減速を余儀なくされるので、その対処です。適度な減速効果も加わり、カーブでの安定に繋がっている様子。予想外だったのは、プラ板の接触で車体がカーブの出口方向に早く向く擬似ステア的効果。どうやら、カーブの脱出をスムースにしている印象がありました。

フロント・ローラーはミニ四駆のビス、ナット、ワッシャー、アルミスペーサーを使って頂点にはスタビボール。上部ローラーはスカイラインで初めて使用したミニ四駆のアルミシャフトストッパーを流用。ローラーバンパーは任意の位置で固定できる状況だったのでバンパーにビスの頭が入り込む加工はしていません。

シャーシは加工無しでスピードMADが積める状況でしたが、各所でビスを使っている関係上、ボディを含めて多くの箇所を削ったり切り取ったりしています。プラ板は全ての箇所で1ミリ厚を使いました。薄いとコースアウト等による損傷で作り直すケースが多かったので、事後の手間を避ける事を目的に選びました。

リヤ・ローラーにはトルネードのフロント用を使用。走り仕様でこのバンパーを後ろに使うケースは他にも色々とありますが、全て両面テープによる接着。キャリーに関してはシャーシからボディにかけてビスによる固定を選びました。

本来は荷台上部にパーツが付きます。重くなるだけでは無く、カーブでひっくり返る原因になるので装着しませんでした。荷台前方の穴は、とある試みの為に開けましたが結局は無駄な穴開けでした。ゼンマイの両脇は当初よりもかなり削って圧迫を回避、助手席側は荷台下の部分もシャーシ近くまで切除しています。

後ろのローラーバンパーをビス留めにした最大の理由はコイン・ホルダーのシールを剥がしたくなかった為です。いつもなら容赦なく(笑)剥がすのですが、半端な演出がされたシールよりも愛着が沸くシールなので残したい気持ちが上回りました。この車体ならば違和感は無いと言うか、むしろピッタリ・マッチかと。

厚めのプラ板、ビスやナット等の金属パーツ多用で総重量が重くなる事を覚悟しましたが、19.63gで済みました。他のマシーンに比べると最大値である事は間違いありませんが、走りの面でデメリットを感じる数値は出ておらず、外周コースでは前輪プラ・タイヤのトヨタ86よりも速く走りました

★内周・障害コースには対応せず、外周特化型として割り切り『バカっ速い軽トラ』を目指しました

冒頭でも書きましたが、今回の軽トラは速さに主眼を置いての改造でした。そうである以上、少なくとも気違いレベルの速さを持つRX-7の次に来なくてはなりません。既に前輪プラ・ホイールで有利な状況を持つ86/RCが完成していた中、それを実現できる自信はありませんでした。結果は思っていた以上の善戦、途中修正無しの一発出しセッティングでこれ程の成果を出せるとは思っていませんでした。キャリー・トラックで初めての試みも多かったので、不安要素も沢山ありました。しかし、それらが全体として功を奏したかもしれないと思える結果が出たので難産だった甲斐もありました。一方、これほどの重量になっても内周コースを安定して完走出来なかったので、内周・障害コースをスピードMADで制覇するのは容易では無い事を改めて感じました。外周のラップ・タイム一周目1秒76、二周目が3秒58でした。速度計測では、8.14km/h。完成当初は2位のタイムでしたが、その後RX-8の登場により3位になっています。この車体・重量でトップ3に残っているのは立派かな?と思っています。(自分に甘い男・笑)